音盤紹介:アテナ・アンサンブルによるドビュッシー/室内楽曲集
公開日:
:
音楽のこと
昨年ほどのことはないようですが、
暑い日が続きます。
にぎやかな音楽もよいですが、
やはりこういうときは涼しげな音楽が聞きたい、
と思うのも人情です。
夏に聞く…ということで、
真っ先に思い浮かべたのが、
イギリスCHANDOSレーベルに録音された、
アテナ・アンサンブルによる
ドビュッシー/「フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」の入った1枚です。
これは涼しいです。
もっとも、音楽で気温が下がるわけではありませんので、
あくまで清涼感があるといったほうがいいかもしれませんが。
楽器編成を見ても、
どこか涼しげな音色が想像できます。
音楽は風がゆったりと舞うように進行しますので、
刺激性はなく、
ひじょうに聞きやすい音楽であることが特徴です。
後年、日本の武満徹が影響された響きでしょうか。
同曲には大家と呼ばれる演奏者の録音もあり、
傾聴に値しますが、
アテナ・アンサンブルの演奏録音は、
どこかよい意味でおっとりしており、
音楽を集中して聞いても、
BGM的に聞いても、
どのような聞き方でも対応できます。
かなり古いCDの割りに、まだ現役で入手できるようです。
イギリスという国はいい国ですね。
CD番号が日本のように頻繁に変わらないので、
安心して紹介できます。
また、NMLで聞くことができます。
今年の立秋は8月7日、
とはいえ、9月末頃まで暑い日が続きます。
暑い日の一服の清涼剤として、
ドビュッシー/「フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」はお勧めです。
関連記事
-
-
音盤紹介:クレンペラーによるブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」
ブログをやっていて面白いのは、 ブルックナーやマーラーを取り上げると、 PVが跳ね上がる
-
-
音盤紹介:ミュンシュによるブラームス/交響曲第1番
ブラームス/交響曲第一番をはじめて聞いたのは、 中学生の終わり頃だったでしょうか。 たし
-
-
音盤紹介:クレンペラーによるベートーヴェン/交響曲全集
今まで、 夥しいほどのベートーヴェン交響曲全集を聞いてきましたが、 一体誰の指揮した全集
-
-
音盤紹介:ベームによるモーツァルト/「レクイエム」
モーツァルト/「レクイエム」は、 以前にクリスティ盤を取り上げましたが、 今回は名盤中の
-
-
音盤紹介:田部京子さんによるベートーヴェン/後期ピアノソナタ集
ベートーヴェンの第30番から第32番の 後期ピアノソナタを初めて聞いたのは、 バックハウ
-
-
音盤紹介:チェロによるミャスコフスキー/チェロ楽曲集
店長は古くからクラシックを聞いていますが、 古今東西の作曲家、その作品をすべて知っているわ
-
-
音盤紹介:クリーヴランド管弦楽団アンサンブルによる「日本の詩情」
以前から、 日本の古い童謡や唱歌を室内楽やオーケストラにアレンジ、 録音されたレコードが
-
-
音盤紹介:カピュソンによる映画音楽「CINEMA」
年末近くになると、 どういうわけか、 クラシックのソロ奏者による「映画音楽集」が出てきま
-
-
音盤紹介:グールドによるバッハ/「パルティータ」LP実験編
大昔、J.S.バッハの鍵盤音楽と言えば、 グレン・グールド! という時代がありました。
-
-
音盤紹介:クナッパーツブッシュによる1960年「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
1月も半ばになってしまいましたが、 皆さん、年初に聞く音楽には、 どのようなものを選択さ
- PREV
- 商品紹介:テレビ壁掛け金具MF215W
- NEXT
- 音盤紹介:ピノックによるヘンデル/「水上の音楽」