音盤紹介:千々岩英一さんによる”ポエム”
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音楽のこと
店長はフランス音楽でも、
特に室内楽が好きでよく聞きます。
フォーレが特に好きで、あれこれ聞いては楽しんでいますが、
ドビュッシー、ラヴェル、フランク、ダンディ、プーランクなど、
手あたり次第のところがあります。
室内楽は、
ドイツ音楽よりもフランス音楽の方が好きかもしれません。
最近発売されたCDに、
パリ管弦楽団の副コンサートマスター、
千々岩英一さんのヴァイオリン、
上田晴子さんのピアノで録音された
“ポエム”と題されたアルバムがあります。
内容は、
フランク/ヴァイオリンソナタ、
フォーレ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調
ショーソン/詩曲(イザイ編)
と、店長の好きな楽曲が並んでいます。
これが大変すばらしいCDで、
千々岩さんのヴァイオリン、
上田さんのピアノともども、
深い音色で大人の響きがするのです。
特にフランクは、
大概のヴァイオリニストなら必ず挑戦する楽曲で、
録音も非常に多いです。
店長はジャック・ティボーのヴァイオリン、
アルフレッド・コルトーの1929年の
とてつもなく古い録音が大好きですが、
千々岩さんの録音に、
新しい演奏録音では最大のフェヴァリッツになりつつあります。
最近は新録音で、
「いいなぁ」と思うことが少なくなってしまっているのですが、
この千々岩盤は諸手を挙げて大推薦です。
最後までゆったりと、
それでも弛緩することなく聞ける、
稀有のアルバムだと言えます。
難点は、通常のCDとはケースの入れ方が逆で、
何時も間違ってしまうということでしょうか(^^;。
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