音盤紹介:マリンバによるラヴェル
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音楽のこと
昼間の気温はガクンと下がるということはありませんが、
朝夕は涼しくなり始めました。
ここ数年、気候変動のためか、
残念ながら「秋」が短いと感じてしまいます。
夏から、いきなり冬という感じでしょうか。
昨年はそれでも、「秋」を感じられましたが。
うわー、もう少し前に発売してほしかった!
という、涼やかなアルバムが、
BISという北欧のレーベルからリリースされました。
「ジョイント・ヴェンチャー・パーカッション・デュオ」というデュオグループで、
マリンバ2台、
もしくはマリンバとヴィブラフォンで演奏された「ラヴェル楽曲集」です。
少し渋めの楽曲ですが、
「クープランの墓」
「マ・メール・ロワ」
「なき王女のためのパヴァーヌ」
が収録されています。
非常に凉やかな響きの演奏録音で、
自宅でエアコンで冷房を入れたまま聞くと、
少し寒くなりました(^^;。
でも、非常に気持ちのいい響きです。
マリンバの低域はたいへん深みがあり、
高域もきれいな音で、
「マ・メール・ロワ」など、
2台のピアノで演奏される以上に、
楽曲の面白さも同時に味わえます。
クラシックとニューエイジ・ミュージックの境界にあるような響きの演奏録音で、
これは成功しています。
店長は普段、古色蒼然とした演奏録音を聞くことが多いので、
こういう、新鮮な響きの試みの録音を聞くと、
もろ手を挙げて賛成したくなってしまうのでした。
演奏、録音とも大変優れています。
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